2012年6月5日火曜日

Anxiety - Isa OKAJIMA PhD-clinical Psychology


※ オレンジの字はつぶやき

Liu Z et al. (2010). One-year follow-up study of post-traumatic stress disorder among adolescents following the Wen-Chuan earthquake in China. BioScience Trends, 4, 96-102.

目的:四川省大地震で被災した中学生,高校生を対象に,被災後4,6,9,12ヶ月のPTSDの変化を調査した。

方法:1490名を対象に,PTSD Checklist-Civilian version (PCL-C; cutoff socre = 50)を実施した。

結果:各時期でのPTSDの発症率は,それぞれ11.2%, 8.8%, 6.8%, 5.7%であった。また,PTSDのリスクファクターとして,被災してからの時期の短さ,地域,学年,国籍,両親が負傷,家屋損壊が関係していた。(→時間とともにPTSD発症率が低下している。下記論文と同様に,自然治癒するのか,何らかの介入があったのか?)

Liu M et al. (2011). Mental health problems among children one-year after Sichuan earthquake in China: A follow-up study. PLoS ONE, 6, e14076.

背景と目的:2008年5月12日に起きた四川省大地震の影響を調べるため,被災6ヶ月後,1年後に四川省北川県のSichuanにある小学校を対象にPTSD,不安,うつに関する疫学調査を実施した。

方法:330名の小学生(3,4,5年生)を対象に,トラウマ症状チェックリスト(Trauma symptom checklist for children-alternate version: TSCCA)を実施。下位尺度として,不安,うつ,怒り,PTSD,乖離があり,どの下位尺度もT得点が65点以上の場合,臨床群と考えられる。

結果:6ヶ月後と1年後の有病率は不安(23.3%,22.7%),うつ(14.5%,16.1%),PTSD(11.2%,13.4%)であった。精査は認められなかった。6ヶ月時点での不安発症リスクに関連があるのは,高学年,負傷経験,死者の目撃であり,1年時点では,死者の目撃,極度の恐怖であった。同様に,6ヶ月時点でのうつ発症リスクは,高学年,負傷経験,死別,死者の目撃,極度の恐怖であり,1年時点では,負傷体験,死別,極度の恐怖であった。PTSDの発症リスクは,6ヶ月時点で高学年,死別,死者の目撃であり,1年時点では極度の恐怖であった。(→症状によって,発症リスクが異なること,1年後に� �影響が見られない変数があることに注目。1年後に見られなくなるのは,自然治癒によるものなのか?)

Fan F et al. (2011). Symptoms of posttraumatic stress disorder, depression, and anxiety among adolescents following the 2008 Wenchuan earthquake in China. Journal of Traumatic Stress, 24, 44-53.

背景:2008年5月12日に中国四川省南西部の川県(Wenchuan)をマグニチュード7.8の地震が襲い,死者69,227名,行方不明者18,222名,負傷者374,176名であった。

目的:本研究では,被災6ヶ月後に都江堰の中学,高校を対象にPTSD,不安障害,うつ病に関する疫学調査を実施した。

方法:2081名の児童を対象に,PSTD尺度(PTSD self-rating scale; cut-off score: 50),不安障害尺度(the Screen for Child Anxiety Related Emotional Disorders; cut-off socre; 25),うつ病尺度(DSRS; cut-off score: 15)を実施した。

2012年6月2日土曜日

美容鍼 - Wikipedia


美容鍼(びようしん)は、美容を目的とした全身に行う鍼灸治療全般を指す。美容鍼灸ともいう。ただし、一般的には直接顔面部のみへの鍼治療を指すことが多く、全身の鍼治療と区別し美顔鍼(びがんばり)と呼ぶことも多い。

概要

東洋医学では、体の健康をなくして美容は実現できないという考え「健美(けんび)」があり、体表の皮膚面だけの美しさを追求する西洋医学的な考え方とは大きく異なる。

「皮膚は内臓の鏡」「皮膚は第三の脳」とも呼ばれるように、皮膚組織は体内の健康を顕著に表すほか、精神的な健康具合による自律神経機能の変化に非常に敏感な組織である。鍼灸治療を行うことにより心身から健康な状態を実現し、その結果そういった心身の健康状態を表す皮膚組織を健全な状態にするような機序を用いるため、短期間の治療では美容効果は現れにくいが、反面その効果は非常に持続するとされる。世界保健機構 (WHO) でも鍼灸治療による美容効果を認めている。[1]

最近では多くの国で美容鍼治療が行われており、特にアメリカでは薬や外科的な治療以外での健康意識の高まりがあり、代替治療として美容目的での鍼治療の人気は非常に高まってきている。中国ではごく一般的に病院内で美容鍼灸科があるほどであり特別なものとしても認識されていない。

2012年5月31日木曜日

ふとももの筋トレ法 たくみスクワット




 ・足幅は肩幅の1.5倍ほど。
 ・体重はつま先6:4かかと。

足幅は神経質にメジャーを使ったりしなくても良いですよ、おおよそで良いです。

多少幅が"せま"くても広くても筋肉にはしっかり効きます



 ・背すじを曲げないこと。
 ・息を吸いながら腰をおろす。

つま先6:4かかとor7:3の状態のまま、背すじを伸ばして腰を下ろしてください。深く考えず、リラックスしてからだの流れのまま腰を下ろせば良いんですよ。



 ・床と腰が水平になるように。

はじめはこんなに腰を下ろさなくても良いです。ヘタに無理してやると、かかとのほうに体重が乗って太ももに効かなくなります。

まずは、1セット目で10回できる程度にしましょう。

2012年5月19日土曜日

京都府立医科大学:基礎看護学


・西田直子、水戸優子、國澤尚子、若村智美、鈴木和代(2011):移動動作の評価の探究、(監修)日本看護技術学会、看護技術の探究ー日本看護技術学会10周年記念、、看護の科学社、114-120。

・山本容子、 岩脇陽子、 滝下幸栄、 西田直子(2011):看護基礎教育における簡易細菌検査を用いた手指衛生の教育方法の有用性、日本看護学教育学会、21(2)

2012年5月18日金曜日

Notebook: 運動とメンタルヘルス|体力医学研究所



なぜ今メンタルヘルスと運動なのか?

メンタルヘルス対策は現代社会の大きな課題

 近年、うつ病やストレス関連障害などの精神疾患が急増しています。
 平成23年7月6日、厚生労働省は「4大疾病」に、精神疾患を追加し「5大疾病」とする方針を決めました。何かとストレスの多い現代、メンタルヘルス対策は今後ますます重要になっていくと思われます。

(執筆:永松俊哉)

厚生労働省が「4大疾病」に精神疾患を加え「5大疾病」として重点的対策へ

運動している人は抑うつになりにくい

 メンタルヘルスに良い生活習慣というのはあるのでしょうか?
 実は、運動している人は抑うつになりにくいことがわかってきています。我々の調査でも、全く運動しないグループに比べて、1週間に運動を2時間以上しているグループは1年後に抑うつになるリスクが約半分でした。

出典:甲斐ら, 体力研究, 2011(執筆:甲斐裕子)

週135分以上の運動で抑うつのリスクが約半分に減少する


減量の人々はstuggle

運動すると抑うつになりにくい理由

運動は脳に影響を与える

 様々な気分や感情は脳から生まれ、その働きは主に前頭前野(おでこの部分)でコントロールされます。心の健康が損なわれると、前頭前野を含む広い領域で脳活動が低下します。
 一方、運動は脳の神経活動を高めます。気分と関連する脳内神経伝達物質の分泌を促し、覚醒水準を高めることにも有効です。つまり、運動すると抑うつになりにくいのは、脳の神経活動や脳内神経伝達物質の調節が適度に刺激されるからと考えられます。

(執筆:柳澤弘樹)

2012年5月16日水曜日

発達障害のヒトは人格障害も併発しやすいのですか? 私生活だけなら、そんな方と... - Yahoo!知恵袋


yuyu_geminiさん

発達障害のヒトは人格障害も併発しやすいのですか?

私生活だけなら、そんな方とは距離をとるのですが、職場で、発達障害も人格障害も当てはまりそうなヒトが複数います。

発達障害と思われる人に「こんな点は、迷惑なので辞めてほしい。」やんわり言っても分からないので、何度目かに、かなり明確に伝えました。

2012年5月15日火曜日

書評:デソウィッツ『コロンブスが持ち帰った病気:海を越えるウイルス,細菌,寄生虫』,翔泳社


書評:デソウィッツ『コロンブスが持ち帰った病気:海を越えるウイルス,細菌,寄生虫』,翔泳社

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最終更新: August 18, 2005 (THU) 18:04 (書評掲示板より採録)

書誌情報

  • 著者:ロバート・S・デソウィッツ,[訳]古草秀子,[監修]藤田紘一郎
  • 題名:コロンブスが持ち帰った病気:海を越えるウイルス,細菌,寄生虫
  • 出版社:翔泳社
  • 発行:1999年11月第一刷
  • 外形:19cm x 13cm判, 259ページ
  • ISBN: 4-88135-796-4 (amazon)

書評

邦題は第3章からとられたもので,たしかにコロンブスの航海がヨーロッパに梅毒をもたらしたという話は象徴的である。原題を直訳すれば「誰が梅毒をサンタ・マリア号にもってきたのか?:熱帯病の温帯への広がり」となるが,いくつもの熱帯病が温帯地域にも広まってきた様子を,それが本質的には地球上あまねく人類が拡散したことによっていることを踏まえながら,それらとの闘いの歴史(熱帯医学の歴史)とともに,面白くまとめあげた本である。英雄的な科学者の努力だけではなく,人種差別や政治的側面,ときには現代の倫理観からしたら許されないようなひどいこともしてきた側面にも触れることによって,記述に深みがでている。